三百年余りの歴史がある方回春堂は中国で一番古い中国医薬館のひとつである。
清朝順治六年(1649年)、銭塘(杭州)籍人方清怡(ほうせいい)は中国医薬店としての“方回春堂”を創設した。方清怡は字を再春という。生まれは漢方医と漢方薬の名門で、薬理に精通し、小児科にも優れている。薬店の名前“回春”というのは、病気を無くして、春に戻させるという意味である。
方回春堂は精製した漢方薬丸薬、粉薬、膏薬、練り薬として有名である。とくに秘伝の小児回春丸薬、江南あたりでみんなに知られている。2001年、考古学者は方回春堂で発掘調査したとき、国薬館の古井戸の中に三百年余りに亘り埋められている何百個薬名を記した小さい丸薬容器としての磁瓶を発見した。この状況からみれば、当時の方回春堂に丸薬、粉薬、膏薬、練り薬の調製は盛んになっていたと考えられる。
方回春堂はずっと伝統漢方薬の調製技術を重んじている。たとえば千年の伝承がある膏薬製作技術、百年の銅鍋を使って、そして浸、煎、搾、溶、濾、煮、収などのプロセスを経て、そのなかの火加減のことは、すべて経験に任せている。“水滴が玉になる”の特技は調製の力が十分に伺えるのである。
今日、方回春堂は国家レベル、省レベルの特色専門診療科を開設し、名医の直伝弟子など漢方医者百人近くが集まっている。薬の材料はすべてそろっており、めったに使わない薬や常用ではない材料さえも200余り種をそろっている。薬の調製は品質を重視して、手順などには厳しい規定がある。これで特有な薬の性質と薬の効果が十分に発揮できることが保証された。
2006年、方回春堂は第一陣の国家商務部“中華老舗”の称号を取った。
住所:杭州河坊街117番。
ビジネス連絡人:毛海耞(もうかいか)電話:0571—87808117
インターネットアドレス:http://www.fhct.com.cnE-mail:E-mail:fhct@sina.com